価格:¥7150
著者:金子晴勇
出版社:知泉書館
発行年月:2008年06月
ISBN:9784862850348
種類:単行本
在庫状況:お取り寄せ
ヨーロッパの人間学はカントにより構想され、20世紀初めにマックス・シェーラーによって組織的に構築されたが、その歩みは古代にまで遡る。本書は古代ギリシアのホメロスから中世をへて近代哲学にいたる「心身論」の流れを、原典に即して思想史的に考察する。ヨーロッパの心身論を、プラトンやデカルトに代表される「魂と身体」として捉える二分法と、オリゲネスにはじまる「霊・魂・身体」とする三分法から捉え、この二つの見方が相互に交錯しつつ展開してきた軌跡を明らかにする。とくに近代哲学において霊性がいかに変容していったかという閑却されがちな問題にも光をあてる。著者は従来、「人間の尊厳と神の像」「愛」「自由意志」「両親」「恩恵」など多様な視点から人間学的考察を試みてきた。本書は大学での講義を踏まえて書き下ろされ、著者の半世紀に及ぶ人間学研究の集大成であるとともに、心身論を中心にしたヨーロッパ思想史ともなっている。
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