ある朝目覚めて部屋中が血まみれだったら、そして何ひとつ思い出せないまま、戸口に刑事が現れたらー。ケイトリンの場合、それは悪夢のはじまりにすぎなかった。むごたらしく殺された別居中の夫と空白の記憶、さらに身に覚えのない証拠の数々。深まる疑惑のなか第二、第三の事件が発生し、ケイトリンはしだいに追いつめられてゆく。そんななか出会ったのは、ハンサムでどこか謎めいた精神科医アダム。ふたりはともに事件を追ううちに惹かれはじめるが、互いに明かせぬ秘密を抱えていた。やがて姿なき殺人者がその正体を現したとき…。全米ベストセラー作家が贈る傑作サスペンス。