満は何不自由なく野球を続けていた。甲子園への出場も、スターとしての才能も開花し、心の傷もいえた。やさしくいつも傍にいてくれる日佐枝監督のおかげで、満は以前の明るさを取り戻しつつあった。だがある日、満は突然日佐枝から愛を告白される。誰よりも自分を大切にしてくれていると思う満は日佐枝を受けいれようとするのだが…。野球を愛する少年と男の、苦しくせつないラブ・ストーリー上下巻完結巻。