価格: | ¥3520 |
著者: | 福島清紀 |
出版社: | 工作舎 |
発行年月: | 2018年04月11日頃 |
ISBN: | 9784875024927 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
一七世紀、カトリックとプロテスタントの宗教対立が続くイギリスで「政教分離」を唱えたジョン・ロックから、ピエール・ベールの「他者」の視点、ライプニッツの「新旧両教会合同」計画、ヴォルテールと「カラス事件」、レッシングの『賢人ナータン』、マルクスによる「国家と宗教」、そして日本における内村鑑三不敬事件、中野重治の「転向」まで、著者は寛容思想の系譜を丹念に辿りながら、現代の我々に問いを投げかける。様々な対立が生み出す不寛容が世界を引き裂こうとしている現代、寛容(tol´erance)は、果たして共生の原理たりうるのだろうか。著者がライフワークとして取り組んだ、寛容思想研究の集大成の書。