小学校さいごの夏休みを、ヒロシは富士山のすそ野にある別荘ですごすことになった。二階の大きな窓は、キャンバスとなって富士山をうつしとるように設計されていた。内気で何かにつけひっこみじあんのヒロシは、日ごとに富士の美しさにひきこまれていく…。ある朝未明、ヒロシは近くのやぶの中に白い少女を見かける。白い少女にみちびかれたヒロシは、ひと夏の思い出を夢見て、あらたな行動を決意した…。小学中級以上むき。