マルタンの母親が死んだ。彼を孤児院に行かせてはならない。マルタンと仲間たちは、自分たちの手で葬式をあげようとするが、そのためにはなにをすべきか…。次つぎに起こる問題と格闘する十二歳の少年たち。そのなかで始まるマルタンとマリアンヌとの恋。家庭ではみんな同じように、不満があり、さびしく、それぞれに悩んでいる仲間たち。でも、大人はわかってくれない。自分たちが子どもだったころのことはすっかり忘れて…。今、少年たちは、大人への大きな扉を開けようとしている…。小学上級から。