価格: | ¥9350 |
著者: | 田桐正彦 |
出版社: | 三元社(文京区) |
発行年月: | 2013年05月 |
ISBN: | 9784883033386 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
清新な詩で今日も愛される、フランス15世紀の代表的叙情詩人、シャルル・ドルレアン。百年戦争の最中、若くしてアザンクールの戦いに敗れ、二五年の歳月を捕囚として過ごす。帰国後、相続権を有するミラノ侵攻を試みるが果たせず、長女マリー誕生を機に、再度の侵攻を計画するが断念する。ジャンヌ・ダルクと共に戦いながら、その後「反逆罪」に問われた義理の息子アランソン公ジャンを救うための「大弁論」など、中世末期ヨーロッパを生きた政治家・領主オルレアン公としての姿に光をあて、ヴィヨンも加わった「歌合」を中心に、詩歌帖のテクストの水面下にひそむ「言説の多重構造」を精緻に読み解き、従来の詩人像を描き替えていく。