短期合格のために必要なものとは何か、本書を作成するきっかけとなったのはこの問いでした。合格者が１０人集まれば、勉強方法は１０通りあるわけです。しかし、それぞれの合格者の勉強方法に共通する要素というものも確かに存在します。では、その共通の要素とは何か。演習問題をストック（蓄積）しておくということなのです。本書は、この問題ストックを書籍という形にしたものです。短期合格のために、問題収集の労力を減らし、効率的な勉強をするために作成されたのが本書なのです。本書は民法の重要論点をほぼ網羅しています。本書の問題が解けるようになれば、民法の問題に対する考え方・論じ方を身につけることができるでしょう。論文問題が苦にはならなくなるはずです。第２版に際しては、成年後見制度（平成１２年４月施行）および抵当権の効力に関する判例変更（最大判平成１１年１１月２４日）を盛り込み、アップトゥデートを図りました。