価格: | ¥2200 |
著者: | 楽学舎 |
出版社: | ナカニシヤ出版 |
発行年月: | 2000年03月20日頃 |
ISBN: | 9784888485609 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
自然科学では、研究者は、対象との間に一線を引き、その一線の向こう側に対象を据え、研究者は一線のこちら側から、クールに、客観的に対象を観察します。これが、自然科学の基本となる流儀です。一方、人間科学では、研究者と対象は、いわば溶け合っているという前提からスタートします。では、人間科学の基本となる流儀とはーこれを本書で紹介します。人間科学にも、さまざまな学問が含まれます。本書では、グループ・ダイナミックス、もちろん、人間科学としてのグループ・ダイナミックスを通じて、皆さんを人間科学の世界に案内します。グループ・ダイナミックスとは、さまざまな人間の集団、組織、社会の動きを研究する学問です。ある患者さんとあなた、プリセプターとプリセプティという2人の集団、同じ病棟で働いている10人の看護婦の集団、一つの病院に勤務する500人の職員の組織、あるいは、日本で看護に従事している約100万の人々、等々は、すべて、グループ・ダイナミックスの対象です。グループ・ダイナミックスは、皆さん方が職場で出会うさまざまな問題に対して、新しい視点を提供してくれるはずです。また、グループ・ダイナミックスを学ぶことによって、研究者と対象の溶け合いの中から紡ぎ出される人間科学について、理解を深めていただけるはずです。