ピンコーは、詩にうたわれてもおかしくないくらい美しいペンギンでした。小さなまるい目は月のようにかがやき、羽根はやわらかく、しなやかでした。背中の羽根は青いはがねのような色でしたが、胸は洗いたてのリンネルのようにまっ白でした。ピンコーのすみかは、パイパー先生のうら庭。カースチとティムとパイパー先生は、勝手気ままにうら庭を歩きまわるピンコーの一家と楽しい毎日をすごしていました。しかし、そこへおそろしいことが…これは、かわいいピンコーの物語です。なまいきで、やんちゃなピンコーの楽しくて悲しい物語です。読み終ったとき、もしかしたら、鳥や動物や人間をみるあなたの目がかわっているかもしれません。