価格:¥2750
著者:沓掛良彦
出版社:書肆風の薔薇
発行年月:1988年04月01日頃
ISBN:9784891762148
種類:単行本
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一介の商人の娘として生まれながら、若くしてルネッサンス人の理想〈全的人間〉の具現そのものとして余すところなくその才能を開花させ、当時フランスのフィレンツェとも言われた文化都市リヨンにあって、社交界の華であり、さらにモーリス・セーヴを旗頭とするリヨン派の代表的詩人であり、そしてなによりも奔放な恋に生きた女ルイーズ・ラベ。運命的な、しかも決して報われることのなかった激しい恋の果実として生涯にただ一度生み出された僅か24篇のソネットと3篇のエレジーは、時を越えて、その生々しい官能性とパッションによって、リルケを、エリュアールを魅了しさり、ヨーロッパ抒情詩の精華として今なお新しい。本書は、先に刊行された『ピエリアの薔薇ーギリシア詩華集選』によって、呉茂一の跡を継ぐ、とその訳業を称えられた沓掛良彦による〈フランスのサッフォー〉の全詩作品の完訳及び評伝を収めた本邦初の本格的書き下しモノグラフィーである。
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