いよいよ、感謝祭の日がやってきました。ここ動物谷の小学校でも、P.T.A.によるお祭りの催しが計画されています。学校の子どもたちも、その準備にくわわり、はたらき者のアヒルのアルバートも手伝うのですが、そのいそがしさときたら…。一番かんじんの、子どもたちが育てた野菜のとりいれのことなど、みんなそっちのけ。どうやら気にかけているのは、アルバートだけのようです。ひとつひとつ仕事をかたづけ、アルバートが畑にいって野菜をとろうとすると、そのたびに、P.T.A.会長のパトシーさんから“お手伝い”のおねだりがかかれた、ことづけがとどきます。時間がなくなり、かんにんぶくろの緒だってきれかかっているなかで、アルバートはおとくいのカボチャのパイ(このデザートがなかったらお祭りははじまらない)を、みごと作りおえたのでした。