価格: | ¥1320 |
著者: | 黒沢尚 |
出版社: | へるす出版 |
発行年月: | 2009年09月15日頃 |
ISBN: | 9784892696770 |
種類: | 新書 (へるす出版新書) |
在庫状況: | |
時代と地域の要請により、認知症専門病棟を設けざるを得なくなった地方の精神科病院である秩父中央病院(平成五年に埼玉県初の認知症病棟を開設)と、開設当初から病院のあり方として認知症、中でも身体疾患を持つ認知症患者を対象としている飯能老年病センター。二つの病院関係者による座談会から浮かび上がったのは、身体合併症への対応の難しさ、患者家族との関わり、介護者の過酷な労働状況、さらには、周辺症状が改善しても帰る先がない重度認知症の患者、身体的には廃用症候群になり精神的には目を閉じたまま発語がないような患者の終末期医療の問題などである。重度認知症の抱える全体的な問題から、老人保健施設との関わり、周辺症状への対応などについても語られている。