価格:¥2750
著者:小田隆則
出版社:北斗出版
発行年月:2003年11月
ISBN:9784894740334
種類:単行本
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一七世紀後半から日本各地で海岸林づくりが本格化する。海辺に住む人々は木を植えて飛砂から耕地や家屋を守らなければならなかったからである。海岸林の主林木として塩害に強いクロマツが選ばれた。砂丘が人々に脅威を与えるまでに拡大・荒廃するにはさまざまな要因があるが、長期にわたる森林破壊や急激な新田開発を無視することはできない。砂丘は内陸の土砂が河川をへて海に流れ込み、それが浜に打ち上げられ風に運ばれて形成されるが、人間による地形の改変によって過剰な土砂が川にもたらされたのである。本書は、飛砂の猛威と格闘した有名無名の人々を紹介しながら、マツと人とのつき合いを古代までさかのぼり、考古学、文学、絵画、景観論などの成果を幅広く取り入れて考察する。また、三大白砂青松や三大松原の地を歩き、人々が海岸林の美しさを「白砂青松」という言葉によって表現するようになった背景を考えている。
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