価格: | ¥3080 |
著者: | 中村三春 |
出版社: | ひつじ書房 |
発行年月: | 2006年05月29日頃 |
ISBN: | 9784894762725 |
種類: | 単行本 (未発選書) |
在庫状況: | お取り寄せ |
“テクスト様式論”とは、様式論の方法を、ロラン・バルトの「作品からテクストへ」の方向に従って展開した、様式論の拡張である。伝統的な様式論が、様式を超越的な作者による芸術意志の表現と見なしてきたのに対し、“テクスト様式論”は、テクストの肌理としての文体やレトリックに徹底的に拘泥する。本書は、そのような“レトリック分析”の手法を用いて、“モダニズム文芸”を対象とし、読者が各自のフレームに基づいてテクストに対応した軌跡を記述するという文芸受容本来のあり方に、汲み尽くせぬ可能性を認める試みである。