眠る街を爆音と悲鳴が走り抜けた。昼間と違う顔を持ち、真夜中の街で「殺ゲーム」と呼ばれる危険な遊戯に耽る少年達。とりすました日常の陰で彼達は「族」を名のり、死と隣り合わせたスリルに憑かれたように走り、争う。族同士の抗争の盛大なフィナーレに向けて、テイは闇の中を疾駆する。ハードアクションノヴェル。他に「家族のつきあい」など六篇を収録した。ＳＥＮが貴方に贈る自選短篇集。