価格: | ¥950 |
著者: | 小河織衣 |
出版社: | 有隣堂 |
発行年月: | 1990年08月01日頃 |
ISBN: | 9784896600957 |
種類: | 新書 (有隣新書) |
在庫状況: | お取り寄せ |
明治5年(1872)5月、横浜に上陸した黒衣の一団があった。メール・マティルドと4人の修道女である。プティジャン司教に招請され、初の来日修道女として、憧れの国に第一歩をしるしたマティルドは、休むいとまもなく、孤児の救済・女子教育など、サン・モール修道会の精神に則った事業に尽瘁した。まず横浜に、仁慈堂(孤児院)、横浜紅蘭女学校(横浜双葉学園の前身)を設立し、さらに東京へ進出した。本書は、著者がとくに閲覧を許されたパリ・サン・モール修道院秘蔵の資料などをもとに、マティルドが近代日本に果たした役割とその97年の生涯を、敬愛の念をこめてつづったものである。