価格: | ¥2530 |
著者: | 中島義道 |
出版社: | ぷねうま舎 |
発行年月: | 2016年10月21日頃 |
ISBN: | 9784906791620 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
時間を問い、死の問題に肉迫し、常識的な世界像を脱臼させてきた哲学の道の到達点を示す書下し、さて、この断崖からどこへ跳躍を?カントを出発点として、大森荘蔵の哲学と対話をつづけ、アリストテレス、アウグスチヌス、ヘーゲル、ベルクソン、そしてサルトルからデリダまで、あらゆるタイプの時間論を視野に構築された「不在の哲学」。その切っ先は死の「残酷な意味を剥奪する」地点に至った。「私」が死ぬとは、絶えず湧き出す、新たな“いま”から消滅すること、「有」から「無」への転換ではなく、「不在」から「無」への転換、あらゆる意味で「不在」である「私」が、失うもののない転換なのである。