『万葉集』『古代歌謡』に詠まれた歌枕の地の例歌を冒頭に、『万葉集』に続く八代集（『古今和歌集』『後撰和歌集』『拾遺和歌集』『後拾遺和歌集』『金葉和歌集』『詞花和歌集』『千載和歌集』『新古今和歌集』）については、歌枕を構成する基本歌集として例歌の網羅につとめ、八代集以外の例歌については、中古・近世の主要な作品、近現代歌人の作品など計一〇四〇余の歌枕見出しと約六〇〇〇首の例歌を収録した辞典。歌枕の解説と歌例を収めた「本編」と「地図編」「絵図編」からなり、本編は歌枕の見出し語は旧国名別に分類、見出し語、解説、例歌、出典などを記載、巻末に歌枕索引が付く。