価格: | ¥374 |
著者: | 笹沢左保 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1990年01月 |
ISBN: | 9784041306604 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
野口洋子は23歳のクリスマスイブの夜、みずからの命を絶った。睡眠薬を用いた後、溶室に入ってガス自殺を遂げたのである。遺書は2通、姉と女友達に、そして7冊の大学ノートに書かれた日記が遺されていた。洋子は美人ではないが、笑うと可愛い男の保護本能を刺激する女性であった。小柄だが、均整のとれた身体つき、若々しく健康的で明るかった。日記は20歳になる直前から、23歳で死ぬまでの3年と4ヶ月間の愛の記録であった。妻子ある男性との愛の苦悩、新しい愛の形と短いが、ひたむきに生きた女の人生の鮮明な記録であった。