価格: | ¥501 |
著者: | 佐野洋 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1986年11月 |
ISBN: | 9784041312384 |
種類: | 文庫 (角川文庫) |
在庫状況: | |
夫の健一を交通事故で失くした須美子は、二十八歳で未亡人になった。鏡を見ながら本当に自分が未亡人に見えるか、不安だった。事故後、愛人ができた須美子は、妙にはしゃいだ気分だったからである。夫を車ではねた宮尾仁一が禁固六カ月の刑を終えて出所した日、『奥さんの味方』と称する電話を受けた。「憎んでも憎み足りない。殺してやりたいだろう。二十日の夜は一人になるな」という。そして二十日の夜、宮尾仁一が殺される。警察が動き出した。この話を愛人と義父に話したのだが、愛人の不可解な行動が須美子を恐怖に落し込んだ。長編推理小説。