価格: | ¥811 |
著者: | 笹沢左保 |
出版社: | 角川書店 |
発行年月: | 1990年11月 |
ISBN: | 9784047726130 |
種類: | 新書 (カドカワノベルズ) |
在庫状況: | |
夫と死別し、独身となり旧姓に戻った川本花実は、同じ社内の小松原裕史の虚無的な雰囲気に魅力を感じていた。だが、小松原は花実のかつての義妹・中丸真由子と同棲中で、花実は彼との再婚を諦めるが、小松原に漂う暗さが彼の幼児体験に原因していることを知る。子供同士のふざけ合いから“殺意なき殺人”を犯していたのだ。幼児には責任能力がなく、犯罪とはならなかったが、悲劇はさらに別の悲劇を生み、償いの意識は重い宿命の十字架として小松原の心に残った。その小松原の恋人・真由子が突然理由なく刺殺された。犯人は覚醒剤中毒の男だったー。