ウィリーが、いつどこで生まれたのか、だれも知りません。ロサンゼルスの道ばたに、背骨と声帯をひどく傷つけられて、すてられていた犬だからです。そのせいで、ウィリーはほえることも、歩くことも、しっぽをふることもできませんでした。ウィリーは動物病院に預けられましたが、体が不自由なためか、なかなか新しい飼い主は見つかりませんでした。そんな時、デボラがウィリーに出会います。ウィリーを引き取り、いっしょに暮らすことになったデボラは、ウィリーのために歩けるようになる方法を探しました。いくつかの失敗がありましたが、ついに小型犬用の車いすを見つけ出し、ウィリーにプレゼントします。それから自由に歩けるようになったウィリーは、生まれつきの明るさを取り戻し、いろいろなことにチャレンジしています。そして、この本では飛行機に乗って大空へと旅立つことに…。