大乗仏教のふるさとガンダーラ。奈良薬師寺の高田好胤管長と共に辿る玄奘三蔵求法の道。空に飛ぶ鳥もなく地に歩る獣もいない、ただ白骨を道標とする熱砂のタクラマカン砂漠を渡り、氷雪に閉ざされたパミールを越えて、仏道の正法をインドに求めた玄奘三蔵の、前後十八年、三万キロの旅の記録『大唐西域記』に導かれ、玄奘三蔵の御頂骨を抱いて感動の旅は続く。