価格:¥880
著者:日野 啓三
出版社:小学館
発行年月:2022年07月14日頃
ISBN:9784093524438
種類:単行本 (P+D BOOKS)
在庫状況:在庫あり
ー見えないはずの物が見え、覚えているはずのことが消えて何が悪い?おれの記憶の中心には穴がある。それが“現実”というもので、掛け値なしの現実はなんと異常で気味悪く透明なものだろう。-月面基地での作業中に事故に遭った“男”。帰還したものの強い逆行性健忘症になってしまい、さまざまなことが思い出せない。が、中国人看護師との会話や、放浪していたところをかくまってくれた老婆、ホームレスの老人との出会いによって徐々に記憶を取り戻していく。はたして、“男”にとって光とは、闇とはなんだったのかー。近未来を舞台に、物質文明や人間の陰陽を見事に描出した傑作長編。第47回読売文学賞受賞作。
商品画像
 
Copyright (C) 2014 Harumeki-Web All Rights Reserved.