価格: | ¥935 |
著者: | 嵐山 光三郎 |
出版社: | 新潮社 |
発行年月: | 2000年08月30日頃 |
ISBN: | 9784101419053 |
種類: | 文庫 (新潮文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。