価格: | ¥748 |
著者: | 小林千草 |
出版社: | 中央公論新社 |
発行年月: | 1993年10月 |
ISBN: | 9784121011572 |
種類: | 新書 (中公新書) |
在庫状況: | |
畠山家の家督をめぐる内紛は、足利義政の無力な裁定のために次期将軍職継承に波及、争いはやがて京の都を焼く大乱へと拡大する。政治に興味を失った夫に代わり、若い新将軍義尚を支えて富子は活発に働く。しかし、これを見る人々の目には悪女の姿に映った。権力の座近くにあるために誤解されやすかった富子の実像とは。一条兼良らとの交流、周辺の証言を得て、乱世混迷に身を晒された人々の「今を生きる知恵と哀しみ」を描く。