価格: | ¥1281 |
著者: | 高橋克彦 |
出版社: | 文藝春秋 |
発行年月: | 1988年11月 |
ISBN: | 9784163106700 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
人里離れた雪の温泉宿で、60年代末、大学の喫茶店研究会に集まっていた7人が、17年ぶりに顔を合わせた。仲間の誰かが死んだら、13回忌に開けるという約束で埋めた、卒業記念のタイム・カプセルを堀り出すためである。中には、時代を表す新聞記事のコピーと品物。ところが、開けられたカプセルには、8通だったはずの新聞コピーが13通も入っており、その上、行方不明で死亡が宣告された半田緑、通称パンドラの箱には、干涸びた指に嵌めた指輪が収められていた。そして、雪崩に閉じ込められたその夜、仲間の一人が首を斬り離されて殺された。犯人は、メンバーの誰かに違いない…。新聞記事と、仲間の性格分析を手掛かりに、「北斉殺人事件」でお馴染みの浮世絵研究家の名探偵塔馬双太郎の推理が始まる。