価格:¥3300
著者:竹中克彦
出版社:朝倉書店
発行年月:2000年09月
ISBN:9784254146134
種類:全集・双書 (ニューテック・化学シリーズ)
在庫状況:お取り寄せ
本書は、1章では、有機化学の発展の歴史の中からとくに重要な項目をピックアップし、それが現在の生活や産業にどのように寄与しているかを解説した。2章では、有機化学の主役である炭素化合物の結合の仕方、化合物の分類とその構造、反応に関与する反応活性種について述べた。3章では有機化合物の特徴の一つである異性体について解説した。これにより、有機化合物の構造の多様性を理解できると考える。4章では、共役と共鳴について述べた。5章と6章で述べているように、有機化合物の反応は電子のやりとりで進行しますが、共役と共鳴がいかに反応の多様性に関与しているかがわかると思います。5章では、電子のやりとりの観点から各種の官能基の性質について述べ、また、反応を基本的な5種類の反応に分類して解説した。これにより、複雑怪奇に見える有機反応も、基本となる反応は極めて単純であることが理解できる。6章では、有機化合物における酸と塩基、それらが触媒となる反応について述べた。7章では生命の根元である核酸や、タンパク質といった天然有機化合物について述べた。これらの多くは分子量の大きな高分子化合物ですが、8章ではこれと対照的な合成高分子についてまとめた。高分子の定義からはじまり、合成の基本となる反応についても述べましたが、これらは本書の前半で述べられた反応が繰り返し起こっていることに過ぎないことがおわかりいただけると思います。9章では現在社会問題となっている有機化合物の毒性について取り上げ、とくに含ハロゲン化合物が今日の生活にもたらした功罪について解説した。
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