価格:¥2640
著者:田村誠(医療社会学)
出版社:医学書院
発行年月:1999年07月
ISBN:9784260330053
種類:単行本
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マネジドケアほど1990年代の米国医療に大きなインパクトを与えたものはない。そして同時にというか、だからこそというべきか、マネジドケアほど毀誉褒貶の激しいものもない。米国医療を救う「切り札」であると言う人がいる一方で、悪く言う人は「悪魔」の制度のように言う。本書の第1の目的は、このように意見が二分されているマネジドケアを「評価」してみようというものである。マネジドケアは米国の医療システムにとって、「救世主」なのか、それとも「悪魔の手先」なのか。あるいは、「悪魔」の要素があったとしても、その負の側面を減じる手段はないのか、といったことを論じている。もう1つの目的は、そのマネジドケアがわが国にもたらす「示唆」を探ることである。よく言われるとおり、わが国とは歴史も背景もまったく異なる米国の医療システムの一部分をわが国に「直輸入」するのは容易でないし、仮に「直輸入」しても有害であることも想定される。しかし、それはマネジドケアの「形」だけを「移植」しようとするからである。実際に取り入れる場合には、わが国にフィットする「形」に変えればよい。
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