窪田潤はある日、祖父から手渡された手紙と届け物を持って祖父の古い知人、京子を老人ホームへと訪ねる。そこで祖父孝二と京子がかつて恋仲で、しかも京子が交通事故にあったことが別れの原因となったことを知る。潤が届けた物は、事故で京子が失った左腕の一部だった-。そしてそこには潤と同じく過去を知る者がいた。京子の孫で看護師のリコだった。託された想いのカケラは、祖父母の過去に終止符を打ち、新たなストーリーを生む。