価格: | ¥8250 |
著者: | 永井 和子 |
出版社: | 笠間書院 |
発行年月: | 2017年05月11日頃 |
ISBN: | 9784305400840 |
種類: | 全集・双書 |
在庫状況: | 在庫あり |
容姿・才能を並び称される大将と中将は、高貴な一品宮に共に思いを寄せている。大将(関白)は一品宮を妻としたが、中将は密かな「いはでしのぶ」恋心に悩み続け、のちに、一品宮の、姫宮を妻とする。大将は運命のいたずらで、一品宮と引き離され没する。次世代へと物語は移り、関白の子、厭世的な性格の大将は様々な運命に翻弄され、やがて出家を志し、吉野山に赴く。本文全文が残るのは巻一巻二のみであるが、ほかに詠歌の場面を中心とした抜書本八巻が伝わることにより、その概要が知られる。多数の登場人物と、長期にわたる錯綜した筋書きと、詩情溢れる文体を持つ大作。