価格: | ¥1980 |
著者: | 邱永漢 |
出版社: | 魁星出版 |
発行年月: | 2007年06月 |
ISBN: | 9784312010230 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
炎暑きびしい夏もすぎ、秋風の立つ季節がやってきたというのに、蒸されるような暑さの火焔山に、三蔵法師一行はさしかかった。この山の炎は、翠雲山芭蕉洞に住む羅刹女の秘蔵の品、芭蕉扇であおげば、なんなく消えるという話を、悟空が聞きだしてきた。羅刹女は鉄扇公主ともいい、牛魔王の女房で、紅孩児の母親である。かくして、悟空・八戒と牛魔王、羅刹女、そして牛魔王の妾・玉面公主を混じえての芭蕉扇をめぐる死闘がはじまった。双方、十二変化の術を駆使して闘うが、いっこうに勝負がつかない。そこへ如来の仏兵、玉帝の天兵たちが助け太刀にやってきた。妖怪たちは、李天王の照魔鏡に正体を照らし出され、ついに降参する。牛魔王の正体は大きな白牛、玉面公主は狸だった…。