価格: | ¥932 |
著者: | 土屋隆夫 |
出版社: | 光文社 |
発行年月: | 1998年03月25日頃 |
ISBN: | 9784334072803 |
種類: | 新書 (カッパ・ノベルス) |
在庫状況: | |
不当な疑惑を理由に夫から突然、離婚を迫られる北条由紀。平穏な家庭が軋み始めたとき、由紀の前に現われた見知らぬ訪問者-野性と知性を併せ持つその男は、突如、ナイフによって由紀を脅迫、生後四カ月の幼な子とともに二人を誘拐した。だが、男はあてもなく、車を走らせるだけ。この男の正体は?この誘拐の目的は?絶対的極限状況のなかで、男の影にひそむ優しさに、なぜか由紀は魅せられていく。いっぽう、“誘拐”事件にあわせ、ある警察署内にも不穏な動きが出始めていた!人間の愛憎の極北を描く衝撃の結末!推理小説の枠に、人への哀切を込めた巨匠、畢生の傑作。