価格:¥683
著者:大栗丹後
出版社:春陽堂書店
発行年月:1996年01月
ISBN:9784394161226
種類:文庫 (春陽文庫)
在庫状況:
小猿(藤吉郎)が武家への奉公口を求めて家を出たのは1カ月余り前であった。だが、ひもじさと疲れとで足腰の力が抜け、小石にけつまずいたなりへなへなと坐り込んでいた。いや、庶民だけではなかった。小猿が頼る武家でも、かつては美濃の国主だった名門の土岐氏に連なる明智光秀もこの時期、妻子を残して独り仕官の口を求めて旅に出ていた。天文二十年(一五五一)、十年に及ぶ戦乱つづきで、浪人も農民も飢えに陥っていた。やがて時は移り、天下布武を狙う織田信長の下、両人はそれぞれに一国一城を与えられる侍大将へと上りつめていくが、“小猿”こと木下藤吉郎の生き方には独自のものがあった。-’96NHK大河ドラマの主人公豊臣秀吉の若き日の姿を新しい視点で描く青春太閤記。
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