価格: | ¥1760 |
著者: | 笹沢左保 |
出版社: | 祥伝社 |
発行年月: | 1997年08月 |
ISBN: | 9784396631154 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
松平定信と水野忠邦。ともに田沼意次亡き後それぞれ「寛政の改革」「天保の改革」を実施し、民衆に極度の禁欲を強いた老中であった。当初は「世直し大明神」と期待された定信も、結局は田沼時代と変わらぬ倹約の奨励で、民衆の心は離反。加えて定信の心を煩わせるのは、大奥や朝延との深刻な対立だった。実力者への贈賄によって地位を固めた水野忠邦も、飢饉、大塩平八郎らによる叛乱、ひらに次々に押し寄せる外国船の群れといった危機的状況に、長く貪った太平の終焉を感じ取る。そして遂に黒船の来航。もはや幕閣たちがどう足掻いても、幕府そのものの「失脚」をくい止める方途はなかった…。権力者たちの盛衰を描いた著者渾身の歴史巨編、堂々の完結。