価格: | ¥1708 |
著者: | 高橋義夫(小説家) |
出版社: | 実業之日本社 |
発行年月: | 1995年01月 |
ISBN: | 9784408532462 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
鹿間狸斎ー狸斎は号で、各は理助。御広敷伊賀者、いわゆる御庭番の家柄で、家伝によれば、家康が江戸開府したとき、服部半蔵が伊賀から連れてきた二百人の忍者の一人が先祖である。狸斎がようやく登用されたのが三十過ぎ。神妙に奉公していれば昇進の道は開かれ、奉行職のひとつくらいは約束されていたのだが、四十の声を聞いたとたんに嫡子忍に家督をゆずり、隠居してしまった。狸斎は奥州笹野藩士に嫁いだ娘の奈々江のあとを追うように領内にやって来たのだった。草深い奥州にも不思議な事件が山積。この難問奇問をつないでゆくと、背景には大事件が屹立していた。