馬券作家、杉壮介は某レースに一点買い、百万円を買うことを馬券弟子に依頼した。それは適中、万馬券となり、１億３千万円の配当になった。弟子はその金を持って逃走した。その男が関西で“ノミ屋”を開業しているのを知った杉は、報復手段として、京都競馬『至生特別』に、１点１千万円をノミ屋の男に投資した。杉はそのレースはかなり高配当になると予想したのだ…。独特な馬券推理法で、無数のファンを持つ著者が、実在の高配当レースを材料に、馬券の買い方をストーリー化した必勝ロマン。