職業会計人として、企業に対して指導的立場を高めてきた税理士の業務も、企業をめぐる経済環境の厳しさを反映して、記帳指導と税務顧問に甘んじ、申告書の提出をもって万事了れりといった安易な仕事だけでは、顧客の信を繋ぐことはできない。高度な職業専門家としての会計学・税法諸般の専門知識が要求される所以であり、受験勉強はこの好機となる。本書は、税理士試験の概要とその特徴、出題傾向およびその分析を試み、受験上参考となるように配慮されている。