国際コミュニケーション機器は飛躍的な進歩をとげ、今ではコンピュータによるテレックス送受信と国際ファクシミリがビジネス・コミュニケーションの常識となっている。昔の、極限まで単純化された貿易実務用の電報文にはそれなりのインパクトがあった。ところが昨今のハイテク通信機器のお陰で、このインパクトが失われ、代わって従来の陳腐な決り文句に満ちた非能率的な通信文がまた幅を利かし始め、ビジネス・コミュニケーションの効果を減殺しているという現象が見られる。実効ある真のビジネス・コミュニケーションを身につけ、あらゆる国際経済活動に縦横に活躍するために、本書を十分に活用していただきたい。