価格: | ¥1100 |
著者: | ロラン・バルト/森本和夫 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 1999年10月 |
ISBN: | 9784480085238 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
「文学的形式(フォルム)を“アンガジェさせる”こと」と「サルトル的アンガージュマンをマルクス主義化すること」という二重の企図のもとに書かれた『エクリチュールの零(ゼロ)度』は、サルトルの『文学とは何か』によるブルジョワ的“文学”神話の“脱神話化”の試みを引き継ぐとともに、その人間主義的限界の乗り超えを目指した。言語体(ラング)とも文体(ステイル)とも異なる文学の第三の形式的現実としての『エクリチュール』は、はたして“文学”を解明したのか。つねに現代思想の先頭を走り続けつつ、変貌を重ねたバルトのエクリチュールの冒険のすべては、ここから始まった。