価格: | ¥1320 |
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著者: | 渡辺実(日本語学) |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2000年11月 |
ISBN: | 9784480085870 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: |
漢字・仮名まじり文を初めて手にした日本人は、それを用いて何を表現しえたのだろうか?平安朝における文章史の流れは、“書く”ための文体を最初に意識化した『竹取物語』にはじまり、連体修飾のつみ重ねと複雑な接続語によって人物の内面の重層を表現し頂点を極めた『源氏物語』、源氏的表現の超克に向かった『大鏡』に至る。史上ひときわすぐれた達成をみたこの時代の文学を読み解き、再現不可能的に実現しえた言語事実の発見につとめた、国語学の碩学による問題作。