価格: | ¥1650 |
著者: | 新田義弘 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2006年08月09日頃 |
ISBN: | 9784480090027 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | |
現象学は、人間の経験の内側に立って普遍的な学知の基盤を問う。他方、解釈学は、そうした経験が歴史的であることから視野を歴史性へと広げ、その個別性を示すが、そこには知の「相対化」の傾向が伴う。この二つの哲学が出会ったとき、何が起きたか。現象学は、「地平」の概念によって解釈学と連携しつつ、知の「絶対化」の不可能を見出すが、しかし、その後、そこからいわば垂直に自己深化していくことになる。現象学と解釈学の邂逅と離別の知的刺激に満ちた深層分析の書であり、生動する「現代哲学」の今を問うスリリングな論考。