価格: | ¥1430 |
著者: | 志賀 直邦 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2016年05月10日頃 |
ISBN: | 9784480097347 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
現在「民藝」といえば美術・工芸の一ジャンルと考える人が多いのではないだろうか。しかしこの言葉を生み出した柳宗悦は、たんに物の美しさを論じようとしたのではない。その背後にある社会制度や経済のあり方をも美しからしめんとしたのだった。柳の活動はまず、志賀直哉や武者小路実篤らと創刊した雑誌「白樺」の読者に支持された。そしてしだいに、権力や資本に日々の暮らしが侵食される時代にあって“ほんとうの生き方”を求める多くの若者たちの拠りどころとなっていく。社会を美で変えようとした稀有な運動の歴史を、白樺派の同人たちの身近にあり、柳と歩みをともにした著者が記録する。