価格: | ¥1320 |
著者: | 真弓 常忠 |
出版社: | 筑摩書房 |
発行年月: | 2018年07月09日頃 |
ISBN: | 9784480098702 |
種類: | 文庫 (ちくま学芸文庫) |
在庫状況: | 在庫あり |
葦や茅の根の周辺では、鉄バクテリアの作用により褐鉄鉱の団塊が作られることがある。俗に「高師小僧」と呼ばれるこの団塊から、鉄を製錬する技術が弥生時代に存在したー。腐食しやすいために考古学的資料として姿を現さないその褐鉄鉱の痕跡を、著者は神話や祭祀のなかに見出していく。諏訪大社の御柱祭で曳行される柱は製鉄炉の押立柱に由来し、またイザナギ・イザナミの二神こそ古代の鉄文化(鐸=サナギ)を象徴する神であるという。大胆な推論により古代日本の謎に迫る名著、待望の復刊。