産学官連携活動は、年を追うごとに定着感を増しているが、産業界の激しいグローバル競争、大学にあっても少子化の進行など、環境変化を踏まえた「産」、「学」、「官」それぞれの立場での新たな取り組みが求められている昨今である。これまでの産業創出、振興に軸足を置いた産学官連携に加え、近年、人材育成に特化した産学協同が立ち上がりつつあり、産学官連携の新しい拡がりを予見させる。本書は、大阪府立大学における産学官連携の実際のプロジェクトを詳しく紹介することにより、産業界や研究機関のさらなる進展に寄与することを企図している。