価格: | ¥1388 |
著者: | 森毅 |
出版社: | 日本文芸社 |
発行年月: | 1993年10月 |
ISBN: | 9784537050288 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
宝塚ファンくずれの母親に育てられた孤独な夢見る少年は、「新青年」もエロチックな本もアカい本も小学生で読み、長じて戯曲に魅せられ、ハイカラな「マチネ・ポエティク」を憧憬し、歌舞伎に狂い、闇市で誰も知らないイタリアの作家に出会うー。旧制高校文化を満喫し、「大文字の文学は苦手、おしゃれな文学が、ぼくは好き」と言う著者が、自らのゆきあたりばったりの非体系的読書遍歴を語りつつ、ポストモダン思想への共感とともに、福田恒存・花田清輝から吉本隆明・柄谷行人・蓮実重彦・中沢新一・浅田彰まで、三島由紀夫・高橋和巳から大江健三郎・村上春樹・橋本治まで、ヴァージニア・ウルフからプルースト、カフカまで、SF・ミステリーから児童文学までを、抱腹絶倒のエピソードを混じえて自在に語った、文学をめぐる冒険、あるいは文学で語る自分史としての一冊。