価格:¥1257
著者:安藤由貴子
出版社:農山漁村文化協会
発行年月:2005年11月
ISBN:9784540052903
種類:絵本
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この物語は、今から百数十年昔の話です。江戸時代末期の安政五年、安藤茂正は美作の地、岡山県勝田郡湯郷村稲穂に生まれました。茂正は與曾右衛門、よ祢の長男として生まれました。茂正の家は代々農業を営んでいました。稲穂という村は丘陵地にあるため昔から日照りが続くと干ばつにみまわれていました。「稲穂には、むかし、むかしつらいことがあったんじゃ。日照りが続き米が一粒もとれん年があった。その年の暮れに土地を捨て村中の者が逃げ出した。もう二度と稲穂の地に戻る者はおらなんだそうな。茂正、お前は世の中の役に立つ人間になれ。新しい時代になって学校にも行かれるようになった。しっかり勉強せえよ」。祖母は幼い茂正の頭をなでながら言ってきかせるのでした。幼い茂正の脳裏には、祖母のことばが深く残っていました。茂正は、家族の愛に包まれながら、正義感の強い少年から青年へと成長していきました。
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