価格: | ¥1540 |
著者: | 池田満寿夫 |
出版社: | 白水社 |
発行年月: | 1987年02月 |
ISBN: | 9784560039366 |
種類: | 単行本 (白水社ア-トコレクション) |
在庫状況: | |
ピカソが「芸術は破壊の集積である」といったとき、現代芸術は、素材や主題や方法において、完全な自由を獲得したのであり、まさしく物質になったのである。ピカソは、ロダンがそうしたように、ハンマーで実際に自作を破壊したわけではないが、観念のうえで美術史を解体し、実際にスクラップを拾いあげ自作に参加させることで、従来の美学を破壊したのである。この「物質と化した現代芸術」をコラージュの思想と技法の跡をたどることによって解剖する。