価格: | ¥3080 |
著者: | 鈴木俊幸 |
出版社: | 平凡社 |
発行年月: | 2010年12月 |
ISBN: | 9784582842302 |
種類: | 単行本 (平凡社選書) |
在庫状況: | 在庫あり |
「草紙の文化は江戸の花である。路地の日常に咲く他愛ない花である。…浮世絵や草双紙などの無駄花のことを、またその無駄花を、無駄を承知で温存していた時代、社会のことを知りたかった」(「おわりに」より)-直球勝負は難しい「ふつう」の文化を知ることのために、著書は、浮世絵や草双紙が生活のなかに入ってゆく窓口たる「絵草紙屋」に焦点をすえる。遊里や芝居の情報をはじめ絵と言葉で流行の先端を告げ知らせ、絵本やおもちゃを売って子どもと大人のお楽しみを演出し、土産物を提供して江戸らしさのセンターとなり…、「ふつう」の文化の前線基地の実相を、膨大に収集した資料を駆使して探り描きだす。近世文化の生きた姿をとらえる著書ならではの一冊。